日本の電子出版の歴史を見るとその市場は世界の電子出版市場と大きく異なる。その大きな理由に書籍の再販制度が作り出した日本固有の出版業界の構図に起因する。制作と販売が完全に分離しており、多くの制作企業(出版社)が数社の独占的販売会社の流通を通じで委託販売を行う仕組みが構築されている業界である。そのため出版社は書籍の販売という営業行為をしなくて良い仕組み、そして読者は直接出版社から購読することも行わなかった。しかしインターネットの普及は制作者と読者を直接結ぶルートを提供した。営業を行っていない出版社へ営業支援を行うリベロブ社の進出は電子出版の普及と同じ環境の変化によるもので、出版社の自社電子出版サイトのプレスパッドとの提携はWin-Win関係のモデルケースと言えるのではないか。 今後の動きに注目をしたい事例である。
2021年03月号 vol.25
COVIDの影響は人の健康面だけでなく、出版業界の構図を大きく変えた。感染リス…
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